TPA日記

主に医療、薬学、薬局、薬剤師に関するコラムを書いていきます。(TPA:Tahara Pharma Advance。TPAは実在する研究所、組織、法人等ではなく、私個人の執筆の勉強及び備忘録として記載しているものです。)

医薬分業とリベート問題

また、業界紙にでかでかと(業界紙サイトなので、大きな見出しの活字ではありませんが)。。。

調剤薬局の展開で、医師に「リベート的支払い」

http://www.risfax.co.jp/risfax/article.php?id=46741

 

偶然だろうが、時を同じくして政府の規制改革会議が3月12日(木)の会合で医薬分業をテーマに公開討論を行うことを決めた。

患者利便性と効果について討論が行われるようだ。

 

この2つをつなげると、リベートが払えるほど調剤報酬が高いという話にもなりかねない。

あまりにこの2つの報道の時期が符合しすぎていると考えるのは、考えすぎだろうか。

 

 

災害医療支援薬剤師制度

災害医療支援薬剤師学会サイトより。


日本災害医療薬剤師学会 - JPSDR主催 災害医療支援薬剤師について

 

とてもよい取り組みと思います。

しかし5万5千軒あまりの薬局のうち3割強は1人薬剤師という現状を考えた場合、実務に影響なく災害支援、派遣ができるような地域における薬剤師の柔軟な配置ができるようにすることも一方では必要かも知れませんね。

院外処方嫌い?

先に公表された日医総研のワーキングペーパー「2014年度診療報酬改定に係る診療所調査結果」によると、

http://www.jmari.med.or.jp/download/WP330.pdf

 
以下の記述が。。
「現在院内処方の診療所の中には、今後院内処方を継続するかどうか未定、無回答のところが 4 割近くある。今回創設された地域包括診療料および加算は、院内処方を原則としており、これを鑑みれば、現在院内処方の診療所が、今後院内処方を継続できるような支援も必要なのではないかと考えられる。」
 
院内処方の是非はともかく、患者の受診する他の医療機関の処方状況まで把握するのはかかりつけ医にとっても大変でしょうね。
地域包括診療料・加算の算定要件に「お薬手帳を確認すること」を追加、療養担当規則にもお薬手帳の確認を努力義務として入れる方が先ではないでしょうか・・・。
(後発品処方は努力義務に入ってましたよね?、確か。うろ覚えですみません。)

地域医療連携推進法人制度(仮称)創設のメリットは?

1月30日に開催の「第9回医療法人の事業展開等に関する検討会」資料が公開。

 


医療法人の事業展開等に関する検討会審議会資料 |厚生労働省

 

ポイントは以下の部分かな。

なお、医療計画において基準病床数制度を設けているが、参加法人の 病院等の医療機能の分化・連携を推進する上で病床の再編が有効とな る場合において、地域医療連携推進協議会(仮称)の協議を経る等によ り、医療計画上、当該病院等間の病床の融通を認める。」

 

機能分化を進める上でも有効な措置と思います。

次期診療報酬改定は薬局への影響大?

28日に開催された中医協総会資料。

 

次期診療報酬改定に向けた検討(案)として、答申付帯意見に関する事項が取り上げられてますね。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000072242.pdf

 

資料「別添1」を見ると薬局に関連する項目の多いこと・・・。

 

1に大病院の長期処方についてがあります。

5に在宅における薬剤や衛生材料等の供給体制。

6に向精神薬の適正使用。

8に後発品や長期収載品の薬価のあり方。

12に後発品の使用促進、門前薬局の評価。

13に残薬確認の徹底と分割調剤。

14に医薬品の費用対効果。

 

2016年度改定は薬局への影響は大きいかも。

介護報酬の諮問答申は2月6日(金)?

今日、厚労省サイトに社保審介護給付費分科会の開催案内が出ました。

 


介護給付費分科会審議会開催案内 |厚生労働省

 

この日に新単位表が出て答申でしょうね。

分科会は9時開始。

私は大阪にいて、新大阪を10時過ぎの新幹線で急いで帰京する予定。

車内でDLした資料を見ながらの移動になるかな。

社会保障審議会

1月29日(木)に開催されましたね。

資料も同日アップ。


社会保障審議会審議会資料 |厚生労働省

 

新しい情報としては今月13日に社会保障制度改革推進本部で決定された医療保険制度改革骨子がまとまっていることかな。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/270129-5-1_1.pdf

 

後発医薬品使用は強力に進めてくるでしょうね。

使用比率70%、80%とさらに目標値を引き上げるか?。

参照価格制を導入か?。

もっとも長期収載の先発品と後発品の薬価が一本化されれば参照価格は意味がない。

その前に3段階の後発品薬価の一本化をすることは暗黙の了解でしょうね。